野球を子ども達に習わせる上で覚悟しないといけないのが、
THE「お当番」
チームによって少し違いはあれど、
ほとんどのチームは父母のお当番が必須だと思います。
「えええ~だって野球はやらせたいけど、お当番あるから嫌だよ」
この言葉も今まで何度となく聞いてきたと思います。
もちろん私もそう言ってた側でした。笑
話は少し逸れますが、
以前、長男が小学生で下の娘がまだ生まれて半年にも満たない時に、
クラスの役員と間違えてPTAになってしまった事があるんです。笑
アホですよね~。笑
娘を抱っこしながらのPTA。
当時は大変でしたが、今思えばやってよかったと思っています。
理由は、
1.普通の親御さんより学校へ行く回数が断然多いので、
我が子の様子がリアルに見れる。
学校公開などで観るときは子ども達もやはりどこかよそゆきです。
でも、不意打ちで学校に行くと本当の姿、友達との関係、
先生との関係が良くわかります。
2.先生方との距離が断然近くなる。
PTAともなると自然と先生方が顔も名前も覚えてくださって、
コミュニケーションが断然スムーズかつ楽しいものになり、
事務的な感じではなくなったなと感じました。
そして、先生方が普段から子ども達の成長に真剣なんだなと
心から感じる事が出き、先生方に対する信頼も大きく変わったなと思います。
俗にいう「モンスターペアレンツ」
こういう方達は先生方に対して
この信頼関係を最初から築こうとしないだけなのではないかな?と思います。
先生も人間ですからね。
そりゃたまには何というか・・・変わった先生もいらっしゃいますが。。。笑
以前ヤフーニュースか何かでPTA不要論のニュースが出ていて、
コメント欄で元PTA会長をされていた方が、
「もし子ども達がこの先思春期などになった時に、
例えば喫煙していた場面に遭遇する。
そんな時にその子どもが、
「うわ!子どもの頃から知っているPTAのおじさんだ!」
って、吸っていた煙草を慌てて消してくれる。
そんな抑止力になれればそれで良いんです。」
とおっしゃっていました。
その時に「コミュニティの大切さ」
ってこういう事なんだと腹に落ちました。
地域のコミュニティがうまく機能していれば、
犯罪も起きにくく、
高齢者の方や子ども達の安全にもつながります。
私はこの「コミュニティの大切さ」のフィルターで
お当番を見ると嫌な事ばかりでもないなと思うんです。
一番最初のブログでも書きましたが、
これだけ子どもと嵐のような日々を過ごし、
自主トレ、食トレと毎日「野球」というものに振り回され、
心から喜び、悲しみ、悔しがり・・・を間近で見れる。
というか親までもまるで自分の事のように感じれる。
「野球当番」って見方によっては、
幸せな事なのかもしれないなと思うんです。
挨拶の仕方、時間に対する意識、選手間との関係性、
指導者との関係性、チーム内でどんな存在なのか?まで
間近で見れてしまいます。
そして「野球」という小さなコミュニティの中で、
色んな親子関係を見ていく上で、
自分たち「親」と「子ども」の関係性がこれで良いものなのか?
という事を考えさせらる機会にもなります。
他のスポーツではなかなかここまで濃密な日々は
過ごせなかったのではないかな?と思っています。
たしかに先生同様、変わった指導者もいます。笑
もちろん暴力や叱責はもちろんダメな事であって、
早急なアップデートが必要だと思います。
時代は流れているのに、
「なんで野球だけ昭和のまま?」と思うこともたくさんありました。
でも、この古臭い「お当番制」だからこそ、
選手本人と同じ温度の喜び、悔しさを感じられ、
子ども達からもらえる幸せもあるんだよって事を
これからも野球生活が続くお父さんお母さんに知ってもらい、
また励みになれば良いなと思っています。
また、お当番がネックで野球を始めさせる勇気がでない
お父さんお母さんの背中をそっと押してあげれたら嬉しいです。
また、元同じチームで一緒にやっていた選手が、
家庭環境やケガや様々な事情があり、
野球を今できていなかったりしたら、
見かけた時は声掛けしてあげて欲しいなと。
「野球のコミュニティ」の力で、
そういう選手が「また野球やってみようかな?」って
思ってもらえたら、最高に嬉しい事ですし、
せっかく出来たコミュニティなので、
そのコミュニティでできた人間関係を、
大人、子ども関係なく大切にしていきたいなと
私は思っています。
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